吾輩は猫である

地球温暖化が進んでいます。宇宙船地球号は持続できるのでしょうか。日本の平和憲法も危機にさらされています。地球温暖化防止、守ろう憲法9条・生かそう憲法25条を訴えます。

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九条は宝~大好きな憲法を、できるだけ傷つけず

 2004年、著名な医療者27氏のよびかけで「『九条の会』アピールを支持する医師・医学者の会」が結成されました。発会当初278人だった賛同者は、昨11月で2322人にもなっています。
 11月12日の1周年記念講演会で、会呼びかけ人の鎌田 實(みのる)医師が行った講演を紹介します。鎌田医師は「自分流にみた20世紀は、日本が列強に追いつこうとし、戦争をしてきた『頑張る』世紀でした。戦争を続けた数十年間、日本人は幸せではありませんでした。再びがんばって強い国になることが、この国の幸せでしょうか。『がんばらなくていいじゃないか』そう思います。」と語っています。


           大好きな憲法を、できるだけ傷つけず

 鎌田医師ははじめに、自ら手がけている国際医療支援活動のことを紹介。チェルノブイリの放射能汚染地域(現ベラルーシ共和国)に79回も医師団を出し、白血病の子どもたちの医療支援をしたこと、イラクで約7倍に増えている小児白血病の支援を始めたこと。「数百億円で自衛隊をサマワに派遣し、『人道支援』としてわずかな水を配っている日本政府が、小さなNGOを信頼し、資金を出せば、もっと有効に使える」と、話しました。

 31年間、地域をはい回って、在宅患者さんをささえ、いのちの大切さを教えられてきました。次世代にいのちを伝えていくために必要なことは、環境と平和です。これからも田舎医者として働きながら、2%位は地球規模でものを見てみたい。自分流にみた20世紀は、日本が列強に追いつこうとし、戦争をしてきた「頑張る」世紀でした。戦争を続けた数十年間、日本人は幸せではありませんでした。再びがんばって強い国になることが、この国の幸せでしょうか。「がんばらなくていいじゃないか」そう思います。

 僕たちのこの国の憲法は、矛盾をつなげながらも、いい60年間をつくったと思います。その前の何十年に、僕たちの国は、何度も大きな戦争をしました。それが、朝鮮戦争やベトナム戦争、湾岸戦争では、他国と同じように若者を戦場に送り出すことなく、血を流させずにきた。これは憲法九条があったからです。僕たちは何十年かけて徐々に、いまの憲法が言おうとしている本来の世界に近づいてきた。そうすることで、ますますこの国が好きになります。

 学者ではないので「護憲」は話せません。でも「好きな憲法を壊されたくはない」と言うことは可能です。この発言を続けることで、日本が世界の中で大切な役割を担えると思います。

 9・11テロ以降、僕たちの世界には憎しみの連鎖が広がり、暴力の連鎖にまで至ってます。でも、宗教や言葉、文化の違いは乗り越えられるはずだ。それは武力や軍隊ではない。小さな温かさや優しさ、どんな時でも子どもたちのいのちを救うことで、回避することができるんじゃないか、と僕は考えます。

 チェルノブイリでは、白血病の子ども11人に骨髄移植をし、10人助けました。救えなかった子のお母さんは話してくれました。「大切な息子を失ったが、忘れられない人ができた。骨髄移植後、熱にうなされる息子に、『食べたいものは何?』と尋ねた日本人の若い看護師さんだ。パイナップルをほしがった息子のために、彼女はマイナス20度の町を探し回った。しかしみつからない。でも、病気の子のためパイナップルを探している日本人がいる、という噂が、持っていた人の耳に入り、ついに缶詰が病院に届けられた。敗血症で亡くなったけれど、パイナップルを食べてから息子の病気は良くなっていたんだ」と。

 マイナス20度の中、わが子のためにパイナップルを探し歩いてくれ日本人を忘れないんです。万一、日本とベラルーシが険悪な状態に陥っても、僕たちがやってきたことの一つ一つが戦争の抑止力になると思います。こんな風に、僕たちの国の安全は、軍隊を強くして確保するのではなく、世界の人たちをもっと違う形で支援することで確保できるのでは? 日本には改憲して戦争できる国になろうという流れとは、もっと違う道があります。

 大好きな憲法を、できるだけ傷つけず、5年、10年、20年かかっても、少しずつ憲法がめざしているものに近づいていくことが大事だと思います。田舎医者になって31年、こんな舞台に立つとは考えていなかったけれど、これが僕の本心です。

鎌田 實(かまた みのる)医師
諏訪中央病院名誉院長、チェルノブイリ連帯基金理事長、東京医科歯科大学臨床教授、東海大学医学部非常勤教授。チェルノブイリの救護活動で04年永井隆・平和記念・長崎賞。主な著書『命があぶない、医療があぶない』、『がんばらない』『あきらめない』『生き方のコツ・死に方の選択』など



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テーマ:平和憲法 - ジャンル:政治・経済

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