吾輩は猫である

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早稲田実・駒大苫小牧、感動をありがとう

 今夏の甲子園、日本最南端の高校・八重山商工の出場、そして出身県鹿児島から53年ぶりの県立高校・鹿児島工業の出場もあって、本当に久しぶりに高校野球にはまってしまった。

 「感動のドラマ」「白球のドラマ」「筋書きのないドラマ」。高校野球夏の甲子園大会はいろんな形容詞で語られるが、88回を数えた今年の甲子園はそんなドラマが連続した。

 心に響き、魂を揺さぶるようなたくさんの感動が届いた。こんなシーンも。まさかの押し出しサヨナラ負けの四球を与え、「負けたのは自分のせい」と号泣する投手、その肩を抱いて涙を流す選手。予想外の快進撃に、「選手たちの成長はすごい」と涙ぐむ監督。

 ひたむきに白球を追い、打って走って投げる。高校球児たちの純真な姿が感動を呼ぶ。連日、日本列島を熱くしただろう大会も最終日を迎えたきのう、幕を閉じるとばかり思っていた。ところが、最後に文字通り筋書きのないドラマが待っていた。

 73年ぶりの夏3連覇を目指す駒大苫小牧と初優勝に挑む早稲田実の戦いは15回で決着がつかなかった。それぞれの想いを胸に、ひたむきに試合を進める姿に感動した。胃が痛くなるような展開でもあった。

 きょうの再試合、リアルタイムでのテレビ観戦はできなかったが、結果を観ると、きのうに引き続いての好試合ではないか。9回表の駒大苫小牧の2点ホームランで1点差、観戦者はまた延長戦かと思ったかも知れない。
 野球の神様もさすがである。2アウトになって駒大苫小牧エースの田中将大君をバッターボックスに送り出す。エース同士の投打の対決。すごいな斎藤投手。「対戦ありがとう」田中君への感謝の気持ちだろうか。この場面でも147Kの速球を投げられる。田中将大君、残念ながら3振だったが、自分の打席で試合終了。おおいに納得したのではないだろうか。いや、大いに悔しかったかも知れない。

 田中将大君悔しがることはない。早実のエース斎藤君も試合後のコメントで君のことを認めている。
 「大先輩もできなかったことに今、自分たちが主役になれたことがうれしい。仲間を信じてずっとマウンドを守ってきた。応援してくれたすべての人に感謝したい。(田中将大投手は)自分たち世代で最もいい投手。自分も負けないようにと頑張った。」

 両校の選手たちには心から「感動をありがとう」の言葉を贈りたいと思う。八重山商工や鹿児島工業はじめ甲子園出場校、県大会に参加したすべての高校球児に「感動をありがとう」の言葉を贈りたいと思う。
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