吾輩は猫である

地球温暖化が進んでいます。宇宙船地球号は持続できるのでしょうか。日本の平和憲法も危機にさらされています。地球温暖化防止、守ろう憲法9条・生かそう憲法25条を訴えます。

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医師不足~地域医療崩壊の危機②

 昨日、次のようなニュースがありました。「部分前置胎盤」で入院していた皇族に関するニュースです。普通には考えられない万全の体制で出産が準備されているようです。


宮内庁は1日、出産に備えて愛育病院(東京都港区)に入院中の秋篠宮妃紀子さま(39)が、6日午前に帝王切開で出産する予定であることを正式に発表した。妊娠10カ月の紀子さまは体調もよく、胎児も活発に動いて元気だという。
 
 紀子さまは2月に懐妊が明らかになった。7月の超音波検診で、胎盤の一部が子宮口をふさぐ「部分前置胎盤」と診断され、8月16日から入院していた。


 このニュースの対局に福島県立大野病院で起きた産婦人科医師逮捕事件があるような気がします。2月に起きたこの事件は、多くの産婦人科関係者に大きな衝撃を与えました。
 「癒着胎盤」の患者さんに対し、一人医師体制で臨み、結果として輸血が追いつかず、妊産婦死亡となってしまいました。
 医師不足がもたらした結果です。逃げも隠れもせず、全力をつくして治療にあたっただろう医師の逮捕は不当です。

 劣悪な労働条件と不合理な医療訴訟、世界最高レベルの医療を提供しても逮捕される可能性があるなど、研修医の中でも産婦人科を希望する医師が少なくなり、産婦人科医の中でも分娩をやめる医師が増えてきています。
 その結果、日本産婦人科学会が05年11月に行った調査では、分娩施設は約3000カ所、産科医は8000人に減少しました。

 最近ようやくマスコミでも取り上げられるようになりましたが、地方における分娩施設の状況はもっと深刻です。青森県における分娩取り扱い施設、病院15,診療所24だそうです。分娩取り扱い施設の常勤医師は76人だそうです。産婦人科医の不在市町村は30市町村だそうです。産婦人科医はまさに「絶滅危惧種」状態です。

 ついにフリー百科事典ウィキペディアに登場「出産難民」。産科医の減少に伴い顕在化した、病院出産を希望しながらも希望する地域に適当な出産施設がない、あるいは施設はあっても分娩予約がいっぱいで受け付けてもらえない妊婦の境遇を、行き場を失った「難民」になぞらえています。

         「お産」仙台でもピンチ 予約制限の病院も2006年09月01日asahi.com

日本の医師数はOECD29カ国中26位、OECD平均より12万人も少ない 
 医師数の少なさは、1人の医師が診察する患者数にあらわれています。年間に診察する患者数は、日本の8500人に対し、米国が2200人、スウェーデンは900人、OECD加盟国平均2400人です。
 これでは「3時間待ち3分診療」と患者さんの満足度の低い状況は解決されません。産婦人科、小児科に限らず、医師の絶対不足があるのです。

 厚労省・文科省が一部県での医学部入学定員増を打ち出しましたが、「焼け石に水」です。少なくともOECD加盟国平均並みに医師を増やしていく必要があります。
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