吾輩は猫である

地球温暖化が進んでいます。宇宙船地球号は持続できるのでしょうか。日本の平和憲法も危機にさらされています。地球温暖化防止、守ろう憲法9条・生かそう憲法25条を訴えます。

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豊かな森は川と海に恵みをもたらす

 2006年は「国際砂漠年」です。この地球上ですでに砂漠化した土地は、世界の陸地面積の約4分の1以上。そして毎年約600万ヘクタール(四国と九州を合わせた面積と同じ)の土地が新たに砂漠化していると言われています。

 日本の幾つかのNPO・NGO組織などの非政府組織が、中国の黄土高原やアフリカの砂漠緑化に取り組んでいます。植林し森をつくることは、植物が温室効果ガスを吸収して地球温暖化に歯止めをかけるだけでなく、森が保水をし水資源の確保にもつながります。それだけでなく、豊かな森は川と海に大きな恵みをもたらします。

 東北では養殖牡蠣を豊かにするために、山に植林して森をつくったはなし、北海道では昆布をまもるために砂丘化したところに松林をつくったはなしを聴いたことがあります。

 宮崎でも県北部にある、北川の尺アユを守るために「漁師が山を守った」はなしがありました。以下、山を守った男たちの物語です。         
……………………………………<以下引用>………………………………………
            漁師が山を守った 北川の尺アユ
            2006年01月07日ashicom

 奇妙に聞こえるかもしれないが、広大な山林にカネを払い続ける漁師たちがいる。年々小ぶりになるアユに異変を感じ、川をさかのぼってみると、山があちこちで荒れていた。漁師はそれが不漁の元凶と確信し、森を守ることにした。

 宮崎、大分の県境にある傾山(かたむきやま)(1602メートル)を源に延岡市に至り、日向灘に注ぐ北川。流域のほとんどを占める北川町では古くからアユ漁が盛んだ。
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                  30年契約で借りた森が上流に広がる

 「森を30年間借りようと思う。100万円の予算を組みたい」
 00年5月。北川漁協の集まりで、前年に組合長になった長瀬一己(53)が切り出すと、組合員の顔はさっと渋い表情に変わった。

 「そんげな金あれば、稚魚を放流すりゃいい」

  森の渓流にすむ魚に目をつけたわけではない。

 80年代半ばまで、北川には体長1尺(30センチ)の「尺アユ」がいくらでもいた。漁師が川下に仕掛けた網に向かって追い込めば、10畳の広さに約1500匹もの魚が水面を跳びはねた。

  「アユ、ヤマメ、ウナギ……。まるで水族館のような感じだった」

  漁協の専務理事、権藤繁美(60)は懐かしむ。

 その後尺アユは減り、90年代後半にはせいぜい20センチどまり。「おかしい」。川の異変を実感していた長瀬は同時に、荒れていく山への危機感も募らせていた。イノシシ猟で山に入ることも多かったからだ。

 スギの切り株だらけの斜面から流出した土砂はせせらぎをせき止め、ヤマメやカニを閉じ込めていた。〈森林1ヘクタールあたり34・8メートル(04年度)〉という全国一を誇る県内の林道整備は一方で、天然林を伐採し、土砂が谷を埋めていた。

 川に流れ込む土砂は、こけや藻の光合成を妨げる。それを餌にする昆虫も、稚魚も、栄養不足で太らない。魚が一息つく岩場も埋まり、水鳥から身を隠す場所もなくなってしまう。

 長瀬は思案した。植林をしても、森の再生までに自分の寿命は尽きるだろう。第一、漁協の金庫には植林できるほどの札束はない。「時がたてば森は切られる。ならば森を借り、時間を止めよう」。消去法で行き着いた結論だが、「やがて自分の考えが主流になる」という自信もあった。

  99年、長瀬は組合長に立候補し、互選された。

  「森を守ることで、土砂災害を未然に防げる。災害の被害額からすれば、安い借り物だ」
 
 そう考え、伐採のサイクルとされる30年間、森を保全することにした。漁協の年間予算は約1千万円。賃貸料をその約1割に抑え、組合員たちを説得した。

 長瀬から森の賃貸を求められた北川町の当時の下塚生産森林組合長、小野忠孝(75)は「すばらしいことじゃ」と応じた。「戦前から木を切り続けたことが魚を減らした原因では」と疑い始めた矢先の提案だった。

 組合内からは猛烈な反発が出た。「売れば1千万円だ」「山で生きとるわしらが30年も手放すのか」。小野は「水源を守らねば、川は死ぬ」と説き続け、5カ月かけて承諾を得た。

  漁協の働きかけで、土建業者は山で土砂の流出を防ぐフェンスを使い始めた。

 「水源を守る森を残そうかい」。漁協の活動はそう名付けられた。「かい」は同意を求める北川弁だ。01年以来、借りた山は計249ヘクタールに上る。100メートルの斜面に置き換えれば、約25キロの長さだ。昨年10月に視察にやって来た高知県の漁師たちとは、「活動を全国に広げて『かい』を『会』にしよう」と意気投合した。

 「北川で跳ねる尺アユをもう一度見たい」

  漁師たちはそう願い、今年も新たに森を借りる。
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テーマ:環境・資源・エネルギー - ジャンル:政治・経済

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