吾輩は猫である

地球温暖化が進んでいます。宇宙船地球号は持続できるのでしょうか。日本の平和憲法も危機にさらされています。地球温暖化防止、守ろう憲法9条・生かそう憲法25条を訴えます。

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井上ひさしさんが語る「戦後60年と日本の今」

 井上ひさしさんが語る「戦後60年と日本の今」というインタビュー記事を紹介します。ブログ訪問のみなさんにも読んでほしいとおもいます。



 まさかこんな時代を迎えることになるとは思ってもいませんでした。
 戦争責任と戦後責任を日本人は果たしていなかった。
 残念ながら「あのとき日本がすすんだ道が間違いだった」と、心から言えずに今に至った。自分の犯した過去は「やむをえなかった」「アジアを開放するためだった」といいつくろって、戦争を正当化し、反省を説く者に対して「自虐」だと攻撃する。
 僕からいわせると、まだ自虐が足りない。僕のいう自虐とは反省であり、謝罪のことです。
 謝罪するのは、自分の中に正義を取り戻すためです。他人のためにではなく、自分のために謝るんです。それができるかどうか、その国の器量が問われる。
 われわれがヒロシマ、ナガサキを忘れないように、韓国の人たちは植民地時代のことを忘れないし、中国の人たちは、南京虐殺を忘れない。殺された人の数は諸説ありますが、殺したことはたしかです。その現実に謙虚に向かい合うしかすすむ道はありません。
 日本人の優れているところは、恨まないことですね。「よし、仕返しだ」と報復しようとせずに「この過ちは二度と繰り返さないようにしよう」と願い、そして祈る。
 被爆者のその思いは、実は憲法の精神と同じなんです。憲法には21世紀の新しい価値や、人類のこれからの生き方があります。だから憲法を変えてはいけない。

 靖国神社の問題を考えると、死者の方々が本当に「靖国」つくってくれといっていたか、疑問に思っています。「靖国」にねむっているといわれている方々が、本当にそこにねむっておいでかどうか。むしろ生きている人の利害があそこに集まっているようにみえます。
 見定める必要があるのは、偉い人ほど死んでいないこと。死んでいるのは、一枚のはがきでひっぱられて苦労した兵隊さんとか、戦争末期に集められた学生です。その死に方にしても、兵隊さんの6割が戦わずに餓死なさっている。
 本当にかわいそうです。「靖国で会おう」という方もいたかもしれませんが、両親や妻、子どもに思いを残した人がほとんどだったのではないでしょうか。
 その死を生かすとしたら、南や北の空のかなたに向かって、こう祈る。僕はそうしています。「本当に苦労なさいましたね。あなた方はもっと生きたかったでしょう。その悔しい思いをしっかり受け止めて、二度とそういうことが起きないような世の中にするために、生きている者はがんばります」と。

 旧満州のことで国際連盟を脱退し、日本が国際的孤児になりつつあった昭和初期、「国際社会につながるくずな」として生まれたの、日本ペンクラブ(1939年創立)です。初代会長は島崎藤村で、私が14代になります。
 国際社会と手を結んで、全世界的に考えていかないとだめなんだ、という流れを今後もつなげていきたいですね。
 小泉内閣になって、ロシア、中国、韓国など近隣の国々との付き合いを断ち切り、アメリカとだけ付き合っていけばいいというようなことになっていますが、ふたたび国際的孤児に逆戻りした感がありますね。
 日本ペンクラブは、中国のペンクラブと隔年ごとに行き来していますが、民間の交流も大事だと思っています。
 戦争好きな「指導者」たちばかりで、もうこの世の終わりのように見えますが、「九条の会」をみていると「日本人もやはりすごい」と思えてくる。
 「九条の会をつくるには、どうすれば?」「あなたがつくればいいんです」。さまざまな方たちとのそんな会話のなかから、発足から1年で2000を超える会が生まれました。会長がいない、会則がない、会費がない。新しい組織ですね。
 ボランティア活動の広がり、企業犯罪などを指摘する内部告発、多彩な市民運動、確実によくなってきているところもふえていて、やはり日本にもすごいところがあります。
 人間にも社会にもいい面と悪い面がある。だから、あきらめないことですね。おたがいにいいところに光をあてあう。そこから力がうまれます。
 僕の芝居の方法もそうなんです。人間を信じよう、人間を信じないでどう生きていくんだ、というところで、いつも幕にしています。
 「父と暮らせば」に続き、「小林一茶」も再演(9月)します。笑いの楽しさと人間の素晴らしさをこまつ座の舞台で味わっていただければと願っています。
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テーマ:平和憲法 - ジャンル:政治・経済

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