吾輩は猫である

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宮沢賢治からの伝言~正直者が一番です

 俗世間では、マンションやホテルの耐震偽造、ライブドアのマネーゲームなど虚偽と虚飾に満ちた話題で大騒ぎです。昨日のファッショ小泉首相の施政方針演説も自己満足と虚飾に満ち空疎なものでした。 

 そんな俗世間の虚偽と虚飾に満ちた話題から離れ、今日は、宮沢賢治の童話集「イーハトヴ民話」の4番目に収載されている「祭りの晩」という童話を紹介したいと思います。正直者の「山男」と村人たちの交流をえがいて、気持ちをほのぼのとさせてくれます。

           「祭りの晩」本文はこちらで読めます。

 物語は次のくだりから始まります。
 「山の神の秋の祭りの晩でした。
 亮二はあたらしい水色のしごきをしめて、それに十五銭もらって、お旅屋にでかけました。「空気獣」という見世物が大繁盛でした。」
 
 この「空気獣」なるもの実は、牛の胃袋に空気を詰めたもので、棒でどっかを押すと形が変わるだけの代物なんです。ライブドアが作り出した「空価値」「虚偽価値」に通じますね。見せ物はこれで大繁盛なんです。一方で山男は、金色の目をしていて里の人から見ると異様な風体をしているものの、じつは正直で純朴な性格なんです。

 山の神の秋の祭りの晩、亮二は見世物小屋から出ようとして、大きな男にぶつかってしまいます。その男は「古い白縞(しろじま)の単物(ひとへ)に、へんな簑(みの)のやうなものを着た、顔の骨ばって赤い男で…その眼はまん円で煤(すす)けたやうな黄金(きん)いろ」というように、異様な様子をしているので、亮二も不思議におもってしげしげとその男をながめました。
 
 しばらくして、少し離れた掛け茶屋の方で大きな声が聞こえ亮二が行ってみると、さっきの大きな男が村の若い者たちにいじめられていました。大きな男が団子を2串食べたがお金をもっていず、どもりながら「た、た、た、薪(たきぎ)百把(ば)持って来てやるがら。」と言っています。村の若者たちは「貴様んみたいな、他所(よそ)から来たものに馬鹿(ばか)にされて堪(たま)っか。」と勢いづきます。若者たちは、なじみのない異質な者の弱みをつかんでやりこめる排他的な集団となっているのでした。

 大きな男が涙を流しているのを見て、これは正直な人だと思った亮二はしゃがんで男の大きな足に銅貨を置き、男はそれで窮地を脱することができました。家に帰って亮二がその話をお爺さんにすると「ははあ、そいつは山男だ。山男といふものは、ごく正直なもんだ。」と笑いながら言いました。

 しばらくして家の表でどしんという音がして、驚いて外に出てみると、太い薪が山のように投げだされていて、それにきらきらする栗の実も置いてありました。お爺さんと亮二は、山男からこんなに貰うわけにはいかないから、今度、着物や夜具を山にもって行こうと話すと、風が山の方でごうっと鳴ります。
 亮二やお爺さんは、村の若者たちと違って、山男との開かれた相互的なコミュニケーションをつくりだしていきました。
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テーマ:宮沢賢治からの伝言 - ジャンル:その他

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