吾輩は猫である

地球温暖化が進んでいます。宇宙船地球号は持続できるのでしょうか。日本の平和憲法も危機にさらされています。地球温暖化防止、守ろう憲法9条・生かそう憲法25条を訴えます。

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日本軍は何をしたか

「黙っていてはならない」
戦後60年、日本が犯した侵略戦争の加害事実を隠す「新しい歴史教科書」や憲法9条改悪への動き。 
こうした動きを危惧する北海道砂川市に住む元日本軍兵士・高橋政義さん(83才)の語りです。


 私は鬼だった。
1943年3月、旭川で入隊。中国山東省、59師団44大隊に送られました。そこでしたことは人を殺し、家を焼き払い、奪い尽くすこと(三光作戦)でした。
4ヶ月の初年兵教育の仕上げは「検閲討伐」。
ある集落で中隊長が云いました。「高橋2等兵肝試しだ」
そばには、押さえつけられた農民。「ハイッ」。銃に剣をつけました。
目を見開いてにらむ農民。高橋さんは一瞬ぶるっとふるえました。
中隊長の前で失敗は許されない。「構え」「突け」の号令。
高橋さんは下腹に力をいれ、心臓めがけて銃剣を突き刺しました。
手に伝わるぐにゃっという感触。
「ヤアッ」気合いをいれて銃剣を引き抜くと、胸からどっと知が吹き出しました。

食料はすべて現地調達という名の略奪。
小麦徴収作戦にも参加しました。農家を一軒一軒回って奪いました。
「それは明日食べる分です。お願いです。子どものぶんだけはもっていかないで」泣き叫ぶ子どもたち。
だが、老婆を蹴飛ばし、一粒も残さずに取り上げました。

物資とともに労働力も極度に不足した日本は、中国人の強制連行を閣議決定(1942年)。
現地では労工狩り(労働者狩り)とも「ウサギ狩り作戦」ともいいました。
高橋さんも1944年、この作戦に駆り出されました。
村落の周囲から包囲を縮め、逃げる人々や農作業中の農民を捕まえていく。
後ろ手に数珠繋ぎにして牛か馬のように追い立て、トラックで都市に集めました。
やがてトイレも窓もない貨車に閉じこめ、日本の炭坑や建設現場などに送りました。

討伐行軍中、道ばたに子どもの死体が転がっているのを何度も見ました。
むしろをかぶせてあるのはよいほうで、野犬が群がっていました。
「これが聖戦、アジアの開放の実態だったのです」

終戦時、北朝鮮にいてソ連軍の捕虜に。シベリアに抑留され強制労働5年。
1950年7月、戦犯として中国に身柄を移され「撫順戦犯管理所」でさらに6年過ごしました。
管理所の職員の中には肉親が日本軍に殺された人もいました。
しかし、所長以下職員は、一度も手を挙げることはもちろん、罵倒さえしませんでした。
それどころか、自分たちはまずいコーリャン米を食べ、日本人には白米を腹一杯食べさせました。
やがて自分の犯した行為に対する罪の意識が芽生えていきました。
一方では、軍隊の中で命令を実行せざるをえなかった自分はむしろ被害者ではないのかという思いも。
苦しい葛藤が続きました。
「非人道的な命令をなぜ拒否しなかったのですか」「中国人民はあなた方に中国にきてくれと頼みましたか」。返す言葉がありませんでした。
「もちろん天皇の戦争責任は消せない。
しかし、被害者は、目に見えない命令者ではなく、
目の前にいる実行者の行為を心に刻み、呪いながら死んでいったんです。
私は加害者であり、下手人なのだと思えるようになりました。
鬼であった私は人間の心を取り戻すことができたのです」

1956年に帰国。
北海道の三井鉱山砂川鉱業所の事務員として働き、結婚。
人の親となり、一家の大黒柱になりました。
そしてつくづく知ったのです。平和がいかに大切か、人の命がいかに尊いものかを。
「その幸せを感じれば感じるほど中国での悪行が思い出されてね。
深い悔恨と良心に攻められました」
中国帰還者連絡会北海道支部副支部長を務めます。
それでも体験は家族にも話せませんでした。
しかし、執拗な改憲の動きに、軍靴の音を聞きました。
黙っている訳にはいかない。10年前から中学校や高校で加害体験を語り始めました。
勇気のいることでした。
「よく決意されました。立派なことです。ぜひ続けて下さい」。
作家の三浦綾子(故人)からの手紙です。
余生は語り部として送りたいという高橋さん。
「中国やアジアを侵略し、殺したという歴史的な十字架を、
子どもたちをはじめ日本国民に背負わせてしまったのです」
いつもそう思いながら語る高橋さん。「語り部になって私の本当の人生がはじまりました」


南京大虐殺など日本がアジアで犯した侵略行為、従軍慰安婦問題、強制連行など、なかったような事を云う政治家、靖国参拝に固執する小泉首相、高橋さんの語りをどう聞くのでしょうか。

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テーマ:平和憲法 - ジャンル:政治・経済

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